今や機械設計、建設設計においてCAD/CAMシステムは欠かせないものとなっております。戦後の日本は建設ラッシュによって多くの建物が立ち並びましたが、当然ながら当時はCAD/CAMといったシステムはありませんでした。
ここでは、CADの変遷についてご紹介致します。
ドラフターが主流の時代
CADが普及する前は、「ドラフター」という製図台を使用して手書きで設計図が書かれていました。アームに取り付けられた定規を自由に動かしながら、頭の中に浮かんだアイデアやイメージをカタチにしていたのです。しかし、当時は連続曲線を滑らかに繋ぐのも大変難しく、字消し板を使った修正や図面のトレース作業に関しては多くの時間を要していました。
CADが誕生して以来、現在の設計現場からドラフターの姿はほぼ見なくなりましたが、手書きのアナログ式だからこそ、枠にとらわれない自由な想像力とリアルなスケール感を読み取る事が出来ます。
技術革新とCADの一般化
時代の流れと共に、小型で高性能なコンピューター開発に注目が集まり、CADを導入する一般企業が増えてきました。1963年にアメリカのマサチューセッツ工科大学のサザーランド氏が発表したシステム「Sketchpad」がCADの原点といわれています。
しかし、当時のコンピューターは1台数千万円もする高価なもので、演算処理速度も大変遅く、サイズも巨大でした。
その後は時代の流れと共に、小型で高性能なコンピューター開発に注目が集まり、それと同時に機械用や建築用など各分野の業務に特化したCADが続々と登場してきたのです。さらに、1990年代以降にはWindowsNTシリーズの開発により、平面設計の2次元CADから、立体設計の3次元CADへの移行が活発になりました。
CADの需要が拡大した事で設計図作成のスピードアップ、トレースや修正作業の簡略化など数多くのメリットが生まれており、多くの企業でCADを習得した機械設計エンジニアが重宝されています。
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